アルバ(Arubanetworks)社製の無線LANの初期設定方法(簡易版)

ドーモ、読者=サン。さくらい(@sakutomo0615)です。

国府津への引っ越しも終わり、インドの留学準備を進めたい所ではありますが、ひょんなことから1週間ほど無線LANの構築を手伝う事になりました。完全にエンジニア向けの記事になるので、非エンジニアの方はすみませんが読み飛ばして下さい。たぶん、普通の人が設定をする事は無い機器ですので・・・(´・ω・`)

Arubanetworksとは?

アメリカのカリフォルニア州で2002年に創業したネットワーク機器メーカーです。主に無線LANやモバイル関連のネットワーク機器を販売しています。日本の大手販社も代理店として名乗りを挙げてますので、今後ますます日本国内で出回る事でしょう。

主な国内代理店

  • マクニカネットワークス
  • 日立ソリューションズ
  • ユニアデックス
  • 富士通

結構なビッグネームが揃ってますね。CiscoのAironetよりも価格と性能面で売りやすいって事なんだと思います。今後のためにもチェックしておいて損は無いと思います。

今回設定する機器

Arubanetworks製  AP-205 ・・・無線アクセスポイント

img_ap200_001

Arubanetworks製 Aruba 7030・・・無線LANコントローラー

img_aruba7000_001

先にお詫びを申し上げておくと、あまり設計や仕様部分についての解説は機密上ご勘弁頂きたい。

どこの案件か判明出来てしまうのはマズいので、今回の記事では設定作業に関する所のみにフォーカスします。

AP(アクセスポイント側の初期設定)

最初に設定しておくべきものはホスト名、IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイの設定になります。

※よくありがちな話として、PoE(Power Over Ethernet)でAP(アクセスポイント)へ電源供給を行う仕様のため、作業用の電源アダプターを買っていないケースがあります。DHCPで初期アドレスを設定できるのですが、複数のAP(アクセスポイント)を接続してしまうとどれがどれだかわからなくなってしまうので、ここでコンソールケーブルを接続して初期設定を行います。

ケーブル類の接続とAP(アクセスポイント)の起動

admin-ajax

先に①のコンソールケーブルを接続しておきます。ケーブルを繋いだら、TeraTermなどのターミナルソフトを起動しておきます。

ターミナルの準備が出来たら、PoE(Power Over Ethernet)ケーブル、またはAC電源を接続して起動します。

image

通電されるとフロントのLEDが点灯します。

 

ap205_01

↑ターミナルに起動プロンプトが流れます。ここで【Hit <Enter> to stop autoboot:  0】の表示が出たら、素早くEnterキーを押します。(受付時間は2秒ほど) apboot>のプロンプトに切り替われば、設定変更が可能になります。

 

AP(アクセスポイント)のネットワーク設定

設定項目はたいして多くはないので、一気に設定を進めてしまいます。

(※DHCPで一気にアドレスを割り当てる方法もあるけど、どのAPがどのアドレスがわからなくなるとかえって対応が面倒になるので固定IPを推奨します)

IPアドレスの設定
apboot> setenv ipaddr 192.168.xxx.yyy

サブネットマスクの設定
apboot> setenv netmask 255.255.255.0

デフォルトGWの設定
apboot> setenv gatewayip 192.168.xxx.yyy

DNSサーバの設定
apboot> setenv dnsip 192.168.xxx.yyy

ホスト名の設定
apboot> setenv name ap101

WLC(無線コントローラー)を指定する。あとでこのIPアドレスの機器から設定をする事になります。
apboot> setenv master 192.168.xxx.yyy

設定の保存
apboot> saveenv

AP(アクセスポイント)の再起動
apboot> reset

設定の確認・表示
apboot> printenv

無線LANコントローラー側の初期設定

こちらもコンソールケーブルを接続し、ターミナルソフトを使用して設定を行います。

image23-1024x768

 

早速初期設定をしてみましょう。

aruba7030_02

Aruba 7030の初期設定

Enter System name [Aruba7030]: ホスト名を入力
Enter Switch Role (master|local|standalone) [master]: Aruba7030のRole(役割)の指定
Enter VLAN 1 interface IP address [172.16.0.254]: IPアドレス
Enter VLAN 1 interface subnet mask [255.255.255.0]: サブネットマスク
Enter IP Default gateway [none]: デフォルトゲートウェイ
Do you wish to configure IPV6 address on vlan 1 (yes|no) [yes]: no(IPv6の設定をするか?)
Enter Country code (ISO-3166), <ctrl-I> for supported list: jp3 (国コード 日本はJP3)
You have chosen Country code JP3 for Japan (yes|no)?: yes(日本を選びましたか?)
Enter Time Zone [PST-8:0]:JST+9:0 (日本のタイムゾーン)
Enter Time in UTC [06:20:17]: 06:48:17 (グリニッジ標準時刻で現在時刻を入力)
Enter Date (MM/DD/YYYY) [10/26/2015]: 今日の日付を入力
Enter Password for admin login (up to 32 chars): ******** adminアカウントのパスワード
Re-type Password for admin login: ******** adminアカウントのパスワード(再入力)
Enter Password for enable mode (up to 15 chars): ******** enableモードのパスワード
Re-type Password for enable mode: ******** enableモードのパスワード(再入力)
Do you wish to shutdown all the ports (yes|no)? [no]: no(全部の通信ポートを停止するか?)

 

全部入力が終わると、設定内容が表示されます

Do you wish to accept the changes (yes|no)yes で新しい設定が反映されます。

aruba7030_01

【工場出荷時のアカウントとパスワード】アカウント名:admin  パスワード:設定したパスワード

設定の追加・変更方法

コマンドや設定方法はほぼCiscoのCatalystと同様のコマンド体系になります。

ログイン直後のプロンプトはこのようになっています。

admin>

設定の追加や変更・削除を行う場合は特権モードへ切り替えます。

admin>enable

先ほど設定したenable パスワードを入力すると、特権モードに切り替わります。

admin#

設定を行う場合は特権モードに移行して、configure terminal を入力します。

admin# configure terminal    (conf tでも可)

先ほどの初期設定ウィザードで行った設定は以下の様に手動で設定する事も出来ます。

admin# conf t

admin(conf)#hostname “Aruba7030”    ←ホスト名の設定

admin(conf)#interface vlan 1 ←IPアドレスを設定するインターフェースを指定。

admin(conf-if)#ip address 172.16.xxx.yyy 255.255.255.0    ←IPアドレスサブネットマスクを指定。

admin(conf)#ip default-gateway 172.16.xxx.yyy   ←デフォルトゲートウェイを指定。

admin(conf)#country JP3  ←国コードを指定。

admin(conf)#clock timezone JST 9  ←タイムゾーンを指定。

admin#write mem  ←設定の保存

admin#show  runnning-config   ←設定の確認・表示

だいぶ長くなってきましたので、今回はここまでにしようと思います。

本格的な無線LANの設定は次回にまた書こうと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

櫻井智行

ネットワーク・サーバー系のフリーのインフラエンジニア。得意分野はデータベース・ネットワーク・負荷分散あたりです。30歳の頃に独立しましたが、それまでに巻き込まれた様々なデスマーチと火消しの実績からトラブルシュート案件ばかりが依頼される様に・・・。 ビットクリア設立後は趣味の炎上・デスマーチ観察を軸にデスマーチソムリエとして小田原市・東京を中心にグローバルに活動中。