前回はDockerの紹介で終わってしまったので、いよいよ環境構築の話題に入ります。
せっかくですので、Windows10環境にvagrant環境を構築する方法にチャレンジしてみようかな?と思います。
MSの無償アップデートのおかげで、家のPC環境を先にWindows 10にアップデートした人って結構いると思いますので・・・。
手順はそんなに変わりませんので、不安な方はWindows 8.1やWindows 7のPCをご用意して下さい。
※2016年2/21更新 パッケージのアップデートに伴い、記事の内容を更新しました。
Contents
今回のレシピと構築範囲
私の検証環境の説明をしておきます。
PC・・・Macbook 2015(bootcamp)
OS・・・Windows10 Pro(製品版)
ハイパーバイザー・・・Virtual box 5.0 ※
環境構築ツール・・・vagrant※
※印のハイパーバイザーと環境構築ツールのインストールを今回は紹介していければと思います。

とりあえず上の図の所まで構築できれば良いかと思います。
Virtual Boxのダウンロード
では早速Virtual Boxのインストールから始めたいと思います。

2016年3月24日更新

普通に最新版のWindows用をダウンロードして下さい。Windows10でも問題なく使えますので。
Virtual Boxをインストールする
では早速Virtaul Boxをインストールしてみましょう。

Nextをクリックしてインストールを開始します。

インストール先の変更、インストールするコンポーネントの変更が無いようなら、そのままNext

特に変更の必要はないかと。

新Macbookの場合、LANポートが無いので後で問題になりそうですが、USB-LANを後から刺しても問題なく認識できるのでそのまま次へ進めます。

インストールを開始します。

エラーが表示されなければ、そのままFinishします。
vagrantをインストールする
続いてvagrantをインストールしますので、早速こちらからダウンロードして下さい。

Windows 64bit版をダウンロードします。

Nextをクリックしてインストールを開始します。

同意にチェックを入れて、Next

インストール先の変更が無ければNext

インストールを開始します。

特にエラーが無ければインストールは完了です。

OSを再起動しましょう
vagrant環境の初期設定
まず最初にvagrant用のフォルダを作成します。
今回はC:\Users\sakurai\Documentsの中にvagrantというフォルダを作成しました。

vagrantディレクトリにcdしておきます。
それでは早速vagrant環境の構築を進めます。
まずはvagrant用のVirtual boxファイルを入手して、Boxを作成します。
入手サイト:http://www.vagrantbox.es/ (←名前がまんまです)
ここに様々な環境のboxファイルのパスがありますので、好きな環境のboxを選びます。
確かドットインストールだとUbuntu 14.04 Trustyとかを使っていたと思うので、今回はCentOS7.0 minimalあたりを使ってみようと思います。

vagrant用boxの追加コマンド
>vagrant box add {title (boxの名前ね)} {url}

今回の場合はbox名をcentos70-min としましたので、
>vagrant box add centos70-min https://github.com/tommy-muehle/puppet-vagrant-boxes/releases/download/1.1.0/centos-7.0-x86_64.box
となります。(475MBあるので、ソコソコ時間が掛かります)
Boxのダウンロードが終わったら、早速vagrant init コマンドで初期化してみましょう。先ほど作ったvagrant用ディレクトリ内で実行します。
>vagrant init Box名
今回は
>vagrant init centos70-min
を実行します。すると、ディレクトリ内にvagrantfileが生成されます。
vagrantfileの件は後回しにして、まずはCent OS 7.0を起動してみましょう。
>vagrant up
あら不思議、Virtual Box内で仮想マシンが自動で作成されます。
これは便利!色々設定しないといけませんが、仮想OSを起動する所まではたどり着けました。
この仮想サーバーを停止する場合は、
>vagrant halt
で停止できます。
次に起動する場合はvagrantfileがあるディレクトリまでcdしてから、vagrant upを実行します。
ディレクトリを移動するのを忘れがちなので注意してください。
早速vagrantを使ってみる

vagrant halt で一度サーバーを停止します。

vagrantフォルダに作成されている、Vagrantfileをテキストエディターで開きます。

こちらの2行のコメントを外して、保存します。
1 2 | config.vm.network "private_network", ip: "192.168.33.10" config.vm.network "public_network" |
これでIPアドレスを192.168.33.10に固定しました。

>vagrant up でサーバーを起動します。

では早速、TeraTermで接続してみましょう。
※Windowsの場合はコマンドプロンプトからsshが使えないので、vagrant sshを使えるようにするのにCygwinかPuttyをインストールして設定する必要があります。vagrant sshが使えなかったところでTeraTermを使えば済む話なので、ここではインストールしないです。(と、言うかこの記事を書いてから半年以上経ちますが、今のところ不自由してません)

ユーザー名:vagrant パスワード:vagrant
rootのパスワード:vagrant です。
余談 ubuntuの場合のrootのパスワード

初期状態でrootは『パスワードなし状態』なので、sudo su -でrootになります。
パスワードを設定したい方はここからpasswordコマンドでパスワードを設定してください。
もうちょっと勉強したい人はこちら
ではでは。