【書評】イシューからはじめよ

前から書店で見かけるたびに読みたいと思っていたのですが、ようやく着手することが出来ました。(購入したのがブックオフなのはナイショ)

本の帯にある、

『根性に逃げない』、『労働時間なんてどうでもいい』、『価値のあるアウトプットが生まれれば良いのだ』

これらキャッチが実に私のハートにブッ刺さりました。

 

脱『犬の道』

巷では休日出勤や残業するのを美徳とするような労働奴隷とも言うべき習慣を尊重する風潮があります。

大抵の場合は既に業態のコモディティ化が進行してしまった業界で、

ポエムみたいな経営理念やクレドを叫びながら奴隷労働に勤しむ姿が散見されます。

 

これぞ脱労働集約! これぞ知的生産!

『価値の高いアウトプットへ最短ルートで到達するための戦略思考』と言うのが私の率直な感想です。

概念論・抽象論も結構あるので、腹に落とすのに3周は読まないと私のIQだと足りませんが、十分それに値します。

 

グッと刺さったところ

  • 悩むと考えるは違う

「悩む」=「答えが出ない」と言う前提のもとに、「考えるフリ」をすること

「考える」=「答えが出る」という前提のもとに、建設的に考えを組み立てること

この2つ、似た顔をしているが実はまったく違うものだ。 P.4

 

  • 問題を解く前に『問題を見極める』

問題はまず解くものと考えがちだが、まずすべきは本当に解くべき問題、すなわちイシューを「見極める」ことだ。ただ、これは人間の本能に反したアプローチでもある。詳細がまったくわからない段階で「最終的に何を伝えようとするのかを明確に表現せよ」と言われたら、きちんともの考える人であればあるほど生理的に不愉快になるだろう。 P.45

 

  • 仮説とストーリーライン

解の質を高め、生産性を大きく向上させる作業が、「ストーリーライン」づくりとそれに基づく絵コンテづくりだ。この2つをあわせて「イシュー分析(またはイシューアナリシス)」と言う。これはイシューの構造を明らかにし、そのなかに潜むサブイシューを洗い出すと共にそれに沿った分析のイメージづくりを行う過程だ。これによって最終的に何を生み出すのか、何を伝えることがカギとなるのか、そのためにはどの分析がカギとなるのか、つまりは活動の全体像が明確になる。P.103

今まで、『何でこう、話が噛み合わないかなぁ・・・』と悩んでいた理由が大分ハッキリしてきました。

本質的な部分にブッ刺さる本に巡り合える事ってなかなか貴重なんですが、本書は間違いなくその1冊です。(巷で高評価なのもわかります)

 

身近な例で応用しますと・・・

これは課題解決だけでなく、プロジェクトマネジメントからチーム・組織運営に至るまで、あらゆるところで応用できると思ってます。(だから本質的ってことですが)

周囲が『大変だ!問題だ!』って大騒ぎしていても、いまひとつ温度感が『いったい何が大変なの?そもそも原因は別にあるじゃん(´・ω・`)』と言った感じで、

なかなか一体感が持てずにいたんですが、下の図のように説明してあげると納得頂けるんではないかと思います。(笑)

issue_01

今後は話が噛み合わなくなっても、

『アナタが言ってる問題はココ!俺が言ってる問題点はココ!』

と説明すればわかって貰えるような気がします。

会社の偉い人に言ってしまうと、窓際どころか窓から放り出されてしまうので、取扱い注意ではありますが・・・。

ではでは。

ABOUTこの記事をかいた人

櫻井智行

ネットワーク・サーバー系のフリーのインフラエンジニア。得意分野はデータベース・ネットワーク・負荷分散あたりです。30歳の頃に独立しましたが、それまでに巻き込まれた様々なデスマーチと火消しの実績からトラブルシュート案件ばかりが依頼される様に・・・。 ビットクリア設立後は趣味の炎上・デスマーチ観察を軸にデスマーチソムリエとして小田原市・東京を中心にグローバルに活動中。